法律事務所の規模

弁護士を選ぶ際、まずは大きな目安として、企業法務は大きな事務所、個人の事件は小さな事務所に頼むようにしてください。

企業法務というのは例えば、あなたが会社の社長で「外国の企業と取引をするから契約書をチェックしてもらいたい」というケースや「ある会社を吸収合併したい」というようなものです。
個人の事件というのは例えば「夫と離婚したい」というものや「会社をクビになった」、「退職金を請求したい」「子供が逮捕されてしまった」といようなケースです。

ではなぜ、企業法務は大事務所で個人事件は小さな事務所に頼むべきなのでしょうか。
理由は以下のとおりです。


企業法務では最先端の法律知識が必要になります。
しかし法律というのは毎年数えきれないほど改正されたり新しくできたりしているんです。
この法律をしっかりと理解するには一人では到底無理です。
数多くの事務員と弁護士が必要になります。
ですから弁護士の数が数十人というような事務所に頼む必要があるのです。

一方、個人の事件では法律の知識よりも、「すぐに対応してくれるか」「不当に高い請求をされないか」ということが重要です。
弁護士は皆、司法試験に合格し、裁判所、検察庁、法律事務所で研修を受けてきているので、離婚事件や刑事事件、労働事件などの個人事件であれば、あまり能力に差がありません。


弁護士1年目であっても、30年目であっても似たようなものです。
ただし、その弁護士が熱心かどうか、素早く対応してくれるかどうかで、結果が異なることが少なくないのです。
1つの事件に熱心に取り組んでくれるかどうかをよく見ましょう。何十件、何百件も事件を扱っている事務所は危険です。
そのような事務所に仕事を頼むと、適当に仕事をされてしまうことは明らかです。
大きな事務所だと責任が誰にあるかが不明確ですから、みんな自分の事件を減らそうと必死です。
しかも事務所間での出世競争では企業法務のような難しい事件をどれだけこなしたかが重要になるため個人事件には、あまり興味をもっていないのが本音なのです。

その点、弁護士が一人か二人程度の事務所であれば、何か問題があればすぐに噂がたってしまいますし、責任の所在が明確です。
そのため、どんな小さな事件でも熱心に取り組んでいる弁護士が少なくありません。



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